内臓脂肪は見えないものだけに意識しづらいかもしれませんが、健康には大きな影響を与えています。男性はとくに内臓脂肪がたまりやすく、そのためにウエストが太くなることが多いです。本記事では、男性が内臓脂肪を落とすためのポイントを3つご紹介します。
ダイエットで内臓脂肪を落とすべき3つの理由
内臓脂肪は人体の内部にたまる脂肪のことで、皮下脂肪とは異なり、見た目では分かりにくいものです。以下に、ダイエットで内臓脂肪を落とすべき3つの理由をご説明します。
生活習慣病の発症リスクが高くなる
とくに肝臓の周りに内臓脂肪はたまりやすく、脂肪肝や肝硬変などの病気を引き起こすこともあるものです。また、内臓脂肪は膵臓の機能を低下させ、インスリンの分泌がうまく働かなくなるため、糖尿病を引き起こすこともあります。これらの病気の発症リスクを抑え、毎日を健康に過ごすためにも内臓脂肪は減らすことが重要です。
エネルギー代謝にも影響を与える
内臓脂肪は身体の代謝反応にも影響を与えます。内臓脂肪が増えると身体の基礎代謝が低下し、エネルギーの消費が減るのです。そのため、同じ食事を摂っているのに、内臓脂肪が多い人は、内臓脂肪が少ない人よりも太りやすくなる傾向にあります。内臓脂肪を減らすことで、基礎代謝が改善され太りにくい体質を作れます。
内臓脂肪は心臓病のリスクを高める
内臓脂肪がたまると血管内に脂肪が蓄積され、動脈硬化を引き起こすことがあります。内臓脂肪が多い人は、血糖値やコレステロール値も高くなりやすく、動脈硬化のリスクが高まるのです。また、心臓病は内臓脂肪が多い人に多く見られる病気として知られており、内臓脂肪を減らすことで、心臓病のリスクを下げる効果も期待できます。
男性が内臓脂肪を落としたいときの3つのポイント
男性が内臓脂肪を落とすたには、以下の3つのポイントに注目しましょう。
適度に運動する
内臓脂肪を減らすためには、有酸素運動が効果的です。ウォーキングやジョギング、水泳などの有酸素運動を継続的にすることで、内臓脂肪を減らせます。また、筋トレも重要です。筋肉量を増やすことで基礎代謝が上がり、内臓脂肪を減らす効果が期待できます。
食生活を改善する
食べ過ぎを避け、カロリー摂取量を減らすことも大切です。また、食事の栄養バランスを考え、野菜や果物、魚など積極的に摂取しましょう。糖質の過剰摂取も内臓脂肪の原因となるので糖質を控えめにし、脂質やタンパク質を摂取するように心がけてください。
睡眠をしっかりとる
睡眠不足は内臓脂肪を増やす原因のひとつです。十分な睡眠時間を確保し、質の高い睡眠を心がけましょう。睡眠不足がつづくと、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が増え、内臓脂肪がつきやすい体質になってしまいます。
男性のウエストに内臓脂肪がつく5つの要因
男性のウエストに内臓脂肪がつく要因は、以下のようなものがあります。
運動不足
運動不足は内臓脂肪が蓄積される原因のひとつです。運動をしないと、脂肪が身体に蓄積され、内臓脂肪も増加してしまいます。とくに座り仕事や運転など、長時間座っていることが多い人は運動不足に陥りやすく、内臓脂肪がたまりやすい傾向にあります。
食生活の乱れ
食生活の乱れも内臓脂肪の蓄積につながります。食べ過ぎや栄養の偏り、食事のタイミングや量の調整ができていないと脂肪が蓄積されてしまいます。また、アルコールの摂取や高脂肪・高カロリーな食品の過剰摂取も内臓脂肪の原因となるので注意してください。
ストレス
過度なストレスがつづくと、ストレスホルモンのコルチゾールが分泌され、内臓脂肪が蓄積される傾向があります。仕事や家庭などでストレスを抱えている人は、適度な運動やストレス解消のための趣味や休息を取るなど、自己管理を心がけるいいでしょう。
睡眠不足
前述のように睡眠不足も内臓脂肪の原因のひとつです。睡眠不足がつづくと、食欲を増加させるホルモンのグレリンが分泌され、過剰に食欲が湧いてきます。また、睡眠不足によって、体内時計が乱れると、内臓脂肪が蓄積しやすい体質になりやすいです。
年齢の影響
とくに男性は年齢を重ねるにつれて、筋肉量が減少します。それに伴い、体内でのエネルギー代謝も低下します。若い時と同じように食事を摂取しているとしても内臓脂肪が蓄積されやすくなるので、年齢に応じた食事量を摂るようにしましょう。
まとめ
男性がなぜ内臓脂肪がたまりやすいのか、落とすためのコツなどをまとめてきました。内臓脂肪が多い状態がつづくと、健康に大きな影響を与えることがあります。運動不足や食生活の乱れなど日頃の不摂生が気になる方は、歳を重ねても健康的に過ごせるためにも、今から生活習慣の改善を考えてみてください。